そもそもグルテンフリーってなに?

このサイトでは、グルテンフリーというワードを何度も見かけたと思いますが、そもそもグルテンフリーとは一体何なのでしょう。

グルテンフリーというものは、その名の通り主に小麦やライ麦など、麦製品に多く含まれるたんぱく質と水が混ざることで発生するグルテンという栄養素を一定値以上含まない食品を示す言葉で、最初はセリアック病や小麦アレルギーを持つ人でも安心して食べることができる食品を定義するためにFDA(米国食品医薬局)によって定められた規格であり、またその規格をクリアした食品を食べるといった食事法です。

しかし、近年海外セレブたちの間でグルテンフリーは美容やダイエットにも効果があると話題になったことから、世界中の女性たちの間で広まり、小麦アレルギーや疾患を持たないさまざまな人がグルテンフリーの食事を採用するようになったことで、日本にもグルテンフリーという考え方が伝わってきたのです。

そんな時代の流れに伴い、今ではスーパーでもグルテンを含まない米粉を販売していたり、小麦粉を使わないスイーツも多く開発されたり、数多くのモデルや芸能人がグルテンフリーを心掛けた食生活を送っていることが雑誌やSNSで特集されていたりと、世間一般へグルテンフリーという考え方がどんどん普及しています。

また、グルテンフリー食事法はヴィーガンの方からも注目されています。グルテンフリー食品として開発された食品には、卵や乳成分などの動物性食品を使用していない食品も多く、ヴィーガンの方でも食べることができる食品であることから、グルテンフリー食品の中でもヴィーガン&グルテンフリー食品として、オーガニック素材にこだわっている食品であることをアピールしている食品も数多く流通しています。

グルテンフリーのメリットって一体どんな効果があるの?

グルテンフリー食事法には、ダイエットや美容効果があると紹介しましたが、具体的には3つの効果があるとされております。

効果その1:ダイエット効果

大前提として……

実はグルテンフリー食事法自体にはダイエットに効果があるという医学的根拠はありません。

しかし、グルテンには中毒性があることが分かっており、それが原因で自覚がないうちに食べ過ぎてしまう要因となってしまっています。そのため、グルテンの摂取を控えるだけで、食べ過ぎを防ぐことができると言われています。

また、米粉を原材料にしたグルテンフリー食品は、お米独自のもちもちとした食感を活かす食品も多くあり、お腹にたまりやすく腹持ちが良いといったメリットもあります。つまり、グルテンフリー食品を普段から食べることで、グルテンの非摂取と腹持ちの良さといった理由から食べ過ぎを防ぐことができ、ダイエット効果に繋がるとされています。

効果その2:腸内環境の改善による肌荒れやアトピーの防止、便秘の改善

こちらの記事で紹介した通り、グルテンは腸内環境を乱す栄養素であり、リーキーガット症候群という腸の炎症を起こす原因にもなっている栄養素です。

リーキーガット症候群(一般的には腸漏れとも言われています)はにきびやアトピー、蕁麻疹など肌トラブルの原因にもなっており、長期的な肌トラブルに悩まされているのは、もしかしたらグルテンによって引き起こされたリーキーガット症候群のせいかもしれません。そのため、グルテンフリーを生活に取り入れることで腸漏れを防ぎ、腸内環境の改善により、肌トラブルの解決に繋がります。

また、グルテンフリーによる腸内環境の改善は、肌トラブルの解決以外にもメリットがあります。その代表的な例は腸内環境の改善による便秘や身体のむくみの改善です。実際にグルテンフリーを始めたことで、にきびが減り肌トラブルが改善したといわれる事例もあり、腸漏れの改善によって長年の便秘の悩みや身体のむくみが無くなるとされています。

腸内環境を整えることで、普段の日常生活にも様々なメリットがあることは、以前からも美容的観点から注目されていることであり、腸内環境改善の根本的な解決として、グルテンフリー食事法を採用しているという方も多いのではないでしょうか。

効果その3:花粉症の改善

実はグルテンの摂取を控えることが、花粉症の改善に繋がるといった話もあります。

グルテンフリーで控えるのは小麦粉を使った食品だし、花粉症とは関係ないんじゃないの?と思われるかもしれませんが、その理由は何故アレルギー反応が発生するのかを理解する必要があります。

まず、アレルギーというものは、過剰な免疫細胞の働きによって引き起こされるものであるため、過剰な免疫を抑えることでアレルギーの症状は和らぎます。この過剰な働きをする免疫細胞を抑える働きを行っているのが腸内細菌であり、すなわち腸内環境を整えて腸内細菌の働きを最大限にすることでアレルギーが改善するというわけなのです。

つまり腸内環境を整えるということは、グルテンによって引き起こされた腸漏れなどの炎症を抑えるということ。グルテンフリー食事法によってグルテンの摂取を控え、腸内環境を整えることでアレルギーの改善に繋がるということになります。

また、グルテンの消化のための莫大なエネルギー消費により、有害物質を体外へ排出する代謝の働きが衰え、花粉に対する排毒が行われなくなる可能性もあります。

上記のように、グルテンフリー食事法によって腸内環境が改善されることで、さまざまな日常の悩みを解決できるといったメリットがあると言われています。

ノングルテンってなに? グルテンフリーと何が違うの?

ノングルテンとは、近年日本の農林水産省にて定められた、グルテンフリーよりもより厳しい基準を設けられた表示です。

近年日本国内で新しく定められた規定ですが、ノングルテンの食品は、小麦アレルギーの方でもより安全に食を楽しむことができます!